The Climax
From Salome by Oscar Wilde

絵画:オーブリー・ビアズリー(1872-1898)
『サロメ』より 「クライマックス」(1893)
Aubrey Beardsley The Climax from Salome by Oscar Wilde
MIDI:グリーグ 「ペールギュント」第1組曲より アニトラの踊り
ヨカナーン、おまえの肌ほど白いものはこの世のどこにもありはしない。
おまえの肌にさわらせておくれ。
おまえの髪ほどに黒いものはこの世のどこにもありはしない。
おまえの髪にさわらせておくれ。
おまえの唇ほど赤いものはこの世のどこにもありはしない。
おまえの唇にくちづけさせておくれ。
ああ!おまえの口にくちづけしたよ、ヨカナーン……
オスカー・ワイルド『サロメ』より
第29回目は、ビアズリー(1872-1898)の
オスカー・ワイルド(1854-1900)の戯曲『サロメ』の挿絵から、
「クライマックス」(1893)です。
この物語は、新約聖書の洗礼者ヨハネについて書かれたものを元に、
オスカー・ワイルドが書いた戯曲です。
義父ヘロデ王の前で舞を踊り、褒美に預言者ヨカナーンの首を求めた美しいサロメ。
今日のTOP絵は、そのサロメにヨカナーンの首が渡されたシーンです。
『ドリアン・グレイの肖像』の作者でもあるオスカー・ワイルドの
もう一つの名作『サロメ』を読むと、彼が描いた預言者ヨカナーンは、
引用したサロメの言葉にもあるように、
「白い肌、黒い瞳、赤い唇」と、白雪姫のような美しい女性を連想するような(^-^;)、
ひじょうな美青年でした。

ヨカナーンとサロメ
ワイルドの戯曲は、悪魔的で毒に満ち、みごとでしたが、
ビアズリーは、それに淫靡な美しさを添えました。
「クライマックス」のヨカナーンの首から流れ落ちる血を吸い上げて咲く、地の底の花。
闇の中で、それはなんとも言えず美しいです。
退廃に、酔ってしまいます(*^o^*)
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